第25話
そうだ、こいつ同じ学校でしかも隣のクラスなんだった、久しぶり過ぎて存在そのものを忘れていた
「あっ思い出した!!」
そこで大きな声をあげる華音
ビックリするから、心臓止まりそうになるから止めてマジで
って何を?
「アップルよアップル」
はぁ?意味分かんねぇんだけど
「意味分からん馬鹿はあんただけよ、ねぇ?楓君」
なんか楓君の後にハートでも付きそうな甘い声で同意を求める華音、普通に分かんねぇだろ?
って口に出ちまったか
「あぁ~アップルじゃなくてアポね」
そう、ニッコリと微笑みながら言う楓
なんで分かるんだよ
って、なんだよアップルって全く違うじゃねぇか
「さっすが、楓君、
それにしてもどっかの馬鹿は全く本当に馬鹿よね、アップルとアポ似すぎだよ」
「はぁ?あ しかあってねぇじゃんか、んなんで分かるかよ馬鹿」
「アップルを英語で発音するとアポ~なのよ、本当あんたって馬鹿なんだから」
「英語なんか知るかよ、大体日本人が何で英語なんか」
グダグタと英語が嫌いな人が言うお決まり文句を言い出す唯を遮り
「こんな英語も分からないような馬鹿、放っておきましょう、ね?楓君」
と楓と柳を唯から遠ざけた
「っておいコラ」
慌てて楓達の元に駆け寄っていく
「んで、柳の手紙に書いてあったのは
11時42分、んで華音の手紙には今日
唯には音楽室……」
「音楽室つったらあの例の絵が動いたりとか、ピアノがなりだしたりとかする…」
「あんた……怖いの?」
ギクリ、図星だった為かムキになりだす俺
「なわけねぇだろうがっ!!つぅお前が怖いんじゃないのか?どうなんだっ」
それにつっかかる華音
もうこうなったら止められない
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