第20話

そこには今日起きた時の時間がくっきりと刻まれている


「やはり、あんたらは場所と日時か。」

と溜め息をつくそいつは

一旦言葉を切ると

突如思いがけないことを言い出した


「手を組まないか?」



「え?」

「はい?」

「何?」

それぞれ声が揃う




「手を…組む、だと?」


「そうだ、そっちの方が場所も日時も時間も分かるし


それに…」



「それに?」

気になる所で言葉を切るヤツはニヤリと笑うと

「俺はある情報を知っていてね、次に犠牲になるヤツを絞れるんだ


つまり、次に死ぬヤツが誰だか分かるって事

俺と手を組めば、それも分かるんだよ、特じゃね?

俺も場所と日時分かるしさ、一人で行動するよりあんたら力になりそうだし?まさに一石二鳥ってわけよ、互いにね」


まぁ、自分に特が無ければそんないい話し持ち出さないだろう、が


何か企んでいるのではないか?

考え込むのは皆同じ



楓も華音もうつ向き考えている


「そんなに考えなくても」とそいつは言うが人の命もかかっている


安易に返事ができない


それを分かってるのかそいつは返事をおとなしく待っている






そして、楓の

「わかった、手を組もう」という言葉で俺等は手を組む事が決定された

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