第一章

届いた黒い手紙

第3話

「ぁ~ねみぃ……」


いつもは 屋上で寝ているが なぜか屋上が使えないらしく俺は仕方なく教室で寝ていた



俺、樫宮 唯

高1 さっきのでわかると思うがサボり常習犯 で、いわいる不良だ




髪は真っ赤に染めておりピアスもしている。


まぁ外見も雰囲気も不良みてぇな感じ


「唯、また寝るの?」

そんな俺に話しかけるのが白鳥 楓

俺の唯一の親友

幼馴染みだ。




「ねみぃんだよ、寝るおやすみ」

そう寝る気満々で窓側の席で寝ようとした時


「唯、起きろやあほんだら」


ガツ

おもいっきし飛び蹴りするのは

同じく真っ赤な…が俺みたいに染めておらず綺麗な髪を二つに結い巻き髪にしている

ちょっと、いやかなり乱暴な

いちよ友達の華音




「んだよ、って何それ?」

さっきまで眠そうにしていた俺は眠気が覚めた


それが俺宛てのラブレターなら是非もらうがどうやら違うよう


真っ黒い手紙

それがラブレターならその人のセンスを疑いたい


それに、華音が開ける手紙には果たし状と書かれている


絶対にラブレターでは無いと確信した



気になる中身は

10月 17日 とだけ書かれていた




って、えっ何が?

つうか果たし状になってねぇじゃんと突っ込んだ


「それだけなんだ、後何にも書いてないの」

華音が不思議そうに首を傾げる



表には果たし状


内容は 10月17日


そして端っこに華音様と書いてある だけ


17日……今日が16日だから明日か



何かあんのか?

つうか

「お前、なんか恨まれる事したんじゃないかよ?」



「はぁ?あんたじゃあるまいしそんなんしてないわよ失礼な。

私はいい子突き通してるんだから」


「いや、突き通してねぇだろ俺の前だけ」


「あんたは例外よ」



……………はぁ~

こいつ相手すると妙に疲れる





そんな中

一人その紙を見 眉間を傾げている者が


それにいち早く気付いた華音が「どしたの?」と問掛ける




「……………」

黙りをきめこむ楓に俺はキレ気味だ


「なんだよ楓!!」




暫く黙りこんでいた楓が言った事は衝撃的だった





「この赤い字……ペンじゃなくて



血……だよ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る