No.4「俺は…っ…俺は…何の為にっ…!!」
第13話
「マオはどうなの…?
それを知って汚らわしいと思う…?
嫌だと思う…?
…ケイを愛しいと思う…?
…その手を差し延べる事が出来るの…?」
「…俺は…」
マオの真っ直ぐな瞳が宙を泳ぐ。
「俺は…っ…俺は…何の為にっ…!!」
マオは目の前の光景から目を背け耳を塞ぐ。
そして…縋る様に、潤んだ瞳をPierrotに向ける。
それはまるで…行き場を失った小さな子供の様で…。
『マオ…』
カラン・・・
最後の仮面の欠片が落ちるのが先か、聞き覚えのある声が零れたのが先か…。
目の前に居たpierrotは消え、代わりにクロノが立っていたのだ。
「っ?クロ…ノ…?」
マオはその場にへたり込んでクロノを力なく見つめた。
『…マオ…。お前が望んだ結果…傷つく事、それもまた時の運命…。』
クロノはそう、キツい事を言いながらも、マオに近づき…
抱きしめた。
「あ…。」
『ココは我の一部…。精神体でもお前に触れる事が可能だ…。』
そう言うと、クロノはマオの背中を撫でる。
…それは、小さな子供を宥めるかの様に…優しく…優しく…。
マオはその体をクロノに預け、暫く涙を流していた…。
今まで張っていた虚勢に包まれ、見せなかった一部。
≪大人になりきれていない心≫を…さらけ出して…。
「…クロノ…」
暫くして少し落ち着きを戻したマオが口を開く。
『…なんだ?』
「俺、何の為にLOOPを探したんだろうな…」
少し、空元気の様に笑って見せるマオに、
『フフッ…≪我に出逢う為≫という理由付けでは駄目か?』
と、微笑むクロノ。
「クロノに…?」
『…我と悠久の時を見てみないか?』
マオの顎を軽く掴み、上を向かせる。
綺麗な金の瞳が、マオの瞳を捉えた。
「悠久って…そんな…。」
マオの目が泳ぐ。
『マオが望めば…我が知る全てをあげよう。…幾年の知識と、我の知りうる全てを…。』
クロノの瞳は片時も揺るがず、マオを見つめていた。
「…知りうる全てって…例えばどんな事だよっ!!」
マオはクロノの真っ直ぐな目から逃れる様に立ち上がった。
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