第26話
だからこそ男に連れられるがまま。
愛猫のクーちゃんを見た時は一瞬現実に引き戻され、自分もこんな状態にされていたのかもと思うと大人しく言うことを聞いたのだ。
可愛がっていたのにとか。
家族を1人失ったとか。
そんな思考はまるでなかった。
自分の危機感に怯え、あたしの代わりのように空っぽの姿になったクーちゃんを怖いと思ってしまったのだ。
そうして連れてこられたのは、街の中心部に建てられている高層マンション。
高級ホテル並みのその部屋に、あたしは呆然とした。
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