第22話

チクッとする痛みにビクついて、今度はまた何をされたのかと震える中。



男は注射器を抜くなりあたしの身体を辿りながら、



「じゃあ名前つけないとな。」



なんて、こっちからしたら現実味が一切ない状況であるのに。



男からすればペットを拾ったというありふれた日常のように陽気な声を出すのだ。



しかもペットとして名前を考案されているのはまさにあたし。



これは助かったと思えばいいのか。

それとも地獄の始まりなのか。

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