お前は生徒Ⅰ【完】

カタミチ

第1章√定義域

第1話

「なぁ俺スーツ似合ってる!?」



「はいはい。似合ってるけど、早く行かないと遅刻するぞー」



「えぇ゙!?って本当だ!やばい行ってくるっ」



ガチャ!


勢い良くマンションのドアを開け、赴任先である高校へ向かった。



俺は、ついこの間25歳になったばかりの数学教師でまだまだ教師歴は浅い。



全然教師っぽくなれないし、見られない…



今日から桜嵩(さくらだか)高校という地元では有名な学校で教師をする。



そして今日は始業式。生徒と顔を合わせるのも今日が初めてだ。






慣れない道のりで車を走らせてなんとか桜嵩高校に到着した。



バクバクバクバク…!と心臓が鳴る。やばい。なんか予想以上に緊張してきた!



「着いた……ってやっぱりこの学校デカイ」



前に何度か来たけどこの敷地のデカさには圧倒される。



さすが地元で有名な学校。何かが違う!



着任式は緊張しすぎてあまりよく覚えていないけど、なんとか終わり受け持つクラスへと向かった。

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