第3話

ドキドキし過ぎて眠れない。この5日間、ずーっと寝不足。



終業式のあの日以来、会うのは今日が初めて。



いつもなら憂うつな補習授業がすごくありがたいと思った。だって…司せんせぇに会えるんだもん。



ドアの前で思わずアワアワ。緊張ばくばく。



…ガラ


真っ白な保健室のドアを開いた。



「…」



まばたきを1回すると司せんせぇが、くすっと微笑んだ。それだけで心臓がドキュンと打たれる。



「こんにちは」



「はい。補習授業お疲れ様ですね」



てってってと駆け寄って司せんせぇの目の前に行く。机の上にはいっぱい書類が置かれていた。



「頭をいっぱい使ったらお腹が減ったよ」



静かな教室で、ぐーって鳴って恥ずかしかったの。

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