甘い声に触れて＊続編【完】

カタミチ

秘密の恋を始めましょう

小鳥青side

蝉がミンミン夏休み。補習授業もあるけれど心はふわふわと幸せ気分。

制服のリボンを整えて深呼吸。

「心臓が…わわぁ」

行き先に近づくにつれ、ドキドキと胸が高鳴ってく。

補習授業を終えた生徒は足早に玄関へ行くけど青は違う。行き先は、保健室。

…司せんせぇに会える。嬉しさでイヒヒと口角が上がる。

「はふ」

苦しいな。嬉し過ぎて緊張し過ぎていっぱいいっぱい大変なんだもん。

「すぅーはぁー」

保健室に行けるようになって、司せんせぇが青を好きって言ってくれて…

「…ミャハッ」

思い出すと顔が一瞬で赤リンゴに変身してるような気がする。

だから両手で顔を隠して色が消えるのを待つの。変な人って思われたらショックだもん。

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