記録再開


「あいたたたた……」

気の抜ける澄んだ声とともに

記録が始まった。


ターゲット:蚊菜正三



人員整理する眼鏡女性が路上で

ターゲットに襲撃された模様。

淡い茶色コートの懐から

ショットガンを腰だめ撃ちする。

髪が後ろへたんぽぽみたく咲いた

細い男性が横へバク転し回避。

「うんもぉ~すばしっこい」

電柱に背中にフォアエンドを前後に動かし、細い男性へ銃口むける。

その前に見えない物体を投げつけてきた。

女性は地面スレスレまで仰け反らせ、

冷静に眼鏡の丁番を触り、

透視機能で投げられた物を

解析する。「あぶっ、なるほど~ナイフやら見えなくさせる感じか」

背後で悲鳴が上がる中、女性は

眼鏡を投げつけまた引き金を絞る。

ひび割れた眼鏡はアスファルトを転がり

かすれた咳のような銃声とうめき声、

顔が半分に千切れた男性を記録する。

「ハイハイ~動かないでねぇ」

男性の顔近くに円筒型サプレッサを

突きつけ、頭部が血溜まりに変わるまで

ダブルオーバック散弾を浴びせていく。

「え~"Ⅺ"ね。まさか襲撃してくるとは」

眼鏡のレンズを息絶えた男性の

手首へ向け、また番号を撮影する。

「さぁ撤収」

ポーチに眼鏡をしまい、録画は終了した。

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