第20話

お寺に戻った2人は、少し元気を取り戻しながら、住職に話しかけた。千歌が、町での出来事を楽しげに話しながら、「あの男子、全然強くなかったね!」と言うと、風も同意して笑う。住職も、思わず微笑んで、「まあ、江戸時代の男子は、少しは紳士的ではあったが、確かに現代の男子には及ばないことも多いだろうな」と答えた。


その後、風が興味深そうに、「住職、弥生時代ってどうだったんですか?」と聞きいた。千歌も、「弥生時代の男子って、どんな感じだったんだろう?」と続ける。住職は少し懐かしそうに目を細め、ゆっくりと答えた。


「弥生時代の人々は、今の時代とは全く違う生活をしていた。もちろん、男子も女子も、大自然に囲まれて、日々の生活が大変だった。しかし、力を使うことや、体を鍛えることが重要だったので、男子は少し強かったかもしれないな。だが、現代と違って武器や道具も今ほど発達していなかったし、どこかしら素朴な暮らしをしていた。」


住職は少し考え込みながら、続ける。「弥生時代の男子には、今の男子にはない、ある意味で大切な部分があった。人々は助け合い、心を通わせながら生きていたから、今のように個人主義的な時代とは違って、絆が深かった。」


風と千歌は、住職の話を聞きながら、思わず沈黙した。歴史の中で人々がどんなふうに生きていたのか、少しだけその感覚を掴みかけたような気がしたのだった。


住職はその後、また微笑みながら言った。「時代が変われば人々も変わる。その中でどれだけ成長できるかが大事だと思うよ。」


2人は少し考えた後、頷いて、お寺の中を静かに佇むのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る