第35話
私は
両親の分も
精一杯生きたい。
今まで、どんなに辛くても死にたいと思ったことはないよ。
お母さんはとことん前向きな人だった。
どんなに辛くても生きることを諦めなかったんだよね。
毎日毎日頑張って病気に立ち向かってた。
すごく辛いのに耐えてた。
お母さんの辛さは私には想像出来ないほどの辛さだったよね
頑張ってる姿を近くで見ていたし、お母さんが生きたかった今日を私は生きてるんだなと思ったら、生きなきゃな、生きたいなって思う。
こうやって強く生きられるのはお母さんのおかげでもあるし、私の周りにいてくれる大切な人達のおかげ。
お父さんは死にたいと思って自分で自分のことを殺してしまったけどさ...
鬱病にならなかったら生きていたのかな。
知らない誰かが書いたコメントでこんなことになるなんてね。
ひとつのコメントをきっかけに人生めちゃくちゃになっちゃったんだ...
書いた誰かはこんなことになってるなんて思ってないだろうね。
相手はお父さんの性格、生活が分からないし、関わりもないし見えていないから気軽に面白半分で書けたんだろうなぁ。
知らない誰かだとしても不安になるようなことを書かれたり、自分の気にしていることを書かれたりしたら頭の中で残ったり少しでも気にしちゃうのは当たり前だよね。
動物じゃない、色々なことを感じたり考えている人間だもん。
そういう言葉は気にしなければいいなんて思ったりするけど、気にしてしまう性格の場合は仕方ないよ...
気にしたくないと思ったとしても気にしてしまうんだから。
言葉や文字って
時に凶器になるし怖いものでもある。
鬱になる前のお父さんが殺されたようなものだもん。
本当に本当に辛かった。
心が壊れるんじゃないかって思うこともあった。
でも、生きてると辛いこともたくさんあるんだけどね...
いつか死んでしまうなら
死ぬまでの間に出来るだけ幸せを感じたいなって思うんだよね。
一度生まれたら死ぬのはみんな一緒。
せっかく限られた時間を与えられたんだからちゃんとこの時間を使えるところまで使いたい
色んな景色を見て
色んな音を聴いて
色んな感触を確かめて
大切な人達と一緒に過ごしたい
色んなことを感じながら今を生きていきたいーーー
画像タイトルを入力…
キオクノカケラ @riyu1007
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます