第15話
お母さんが退院して、何ヶ月かしたときに
お父さんが鬱病になった。
お父さんは株をやっていて、よく株の掲示板を見たり書き込みをしていたらしいんだけど、
掲示板に
「あなたを監視している」
というお父さんへの書き込み。
それを真に受けて信じてしまったお父さんは
そのときから外を眺めては
家の周りを車がグルグル回ってる
あの車が監視している
毎日そんなことばかり言ってた。
外に出て車を運転しているときも
あの車が付いてきてる
っていつも言ってて。
全部被害妄想なんだよね。
お母さんや私が何を言ってもダメで…
優しく言っても…
私達の言葉を少しも受け入れてくれなかった。
被害妄想が少しずつ悪化していって
ある日、お父さんとお母さんと三人で車に乗っているときにお父さんがあの車が付いてきてるって言って急にホテルに駆け込んだときがあった。
そしてお父さんが受付の人に
「今追われてるのでかくまってもらってもいいですか?」
と言い出した。
もう…私達の力じゃ止められないと思った。
お店の人には断られてそのあとは家に帰宅。
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