ネっ…ネコに!?
私は何が起こっているのかがわかっていなかった。
「心海!猫!どういうこと⁉︎」
母は私よりも混乱していた。
私は今自分がしている姿を鏡で見ることができなく,母みたいに驚くことができなかった。
「にゃー!にゃにゃにゃー⁉︎(お母さん!私今どんな格好しているの⁉︎)」
「心海!何言ってるの⁉︎心海!」
嘘でしょ…。私は言葉を話しているつもりなのに,話が通じていないなんて。
私は母に頼るのをやめて自分で姿を確認しようと思い,ベッドが近くにあったのでそこへ飛び乗ろうとした。すると,猫のように違和感なく飛び乗れたのだ。飛び乗れたのが嬉しく,飛び跳ねそうになった。
そして窓を見て自分の姿を確認した。猫だ!あの時に助けた猫にとても似ていた。
「にゃ…にゃ…にゃにゃー⁉︎(本当に…私…猫になっちゃった⁉︎)」
母は私の姿にまだ驚きを感じているが、だんだん冷静さを取り戻してきた。
「心海!本当に心海だよね?」
「にゃん!(うん!)」
「先生にちゃんと診察してもらったほうがいいのよね…?」
「にゃーん…。にゃにゃにゃ。(うーん。どうすればいいんだろ。)」
猫語を話しているので母にはさっぱりわからなかった。
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