第74話
あとがき。
挑発BABYのキャラの中でも、いつも明るく笑顔のハル。
「あの事件からじゃん。ハルカ君が歌わなくなったの」
本編でノアとユキと3人で廊下を歩いている時、
ハルはユキにそんな言葉を言われています。
明るく青春を描いた挑発BABYの中で、
直向きにノアを想い続けたハルでしたが
歌を歌うようになった訳でもなく、ノアとの恋愛が成就した訳でもなく、人知れずバッドエンドを迎えているメンバーの一人です。
「何お前。そんな事まで知ってんの?」
ユキに事件の事を聞かれたハルは、暗く影の帯びた表情をノアに垣間見せています。
ハルの優しさや暖かさの裏には、悲しくうまく言葉に表せない辛さがあったのです。
HOPEのレオたち3人はただの仲良し3人組なのではなく、
それぞれ独立した存在の3人が
同じ後悔と傷を背負った戦友ということが伝われば良いと思います。
この後ハルは聖高校に入学して運命てきにレオと再会して、
ノアという女の子に出会って恋をしたりするのですが、それはまだ先の話し………。
…「ハルの声ってさ、自由だよね」…
ハルの傷が癒えて、再び立ち上がるの日まで
ハルはその言葉を忘れる事は無いと思います。
2014.1.21
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