第142話

それから数日、特に変わりなく日々が過ぎた。




相変わらず、嫌がらせはされているみたいだけどまったく答えてないみたいだ。




龍も口には出さないけど真島くんを警戒しているみたいだ。




「伊織ー、行こうぜ!」




珍しく授業に出た龍が僕を急かす。次は体育の授業で移動教室だ。




急いで着替えて流の後を追う。




「今日、バスケらしいな。

本気でやろうぜ。」




意気込んでいる龍を横目に周囲へ視線を送る。




僕と龍が2人で歩く姿が珍しいのか視線が集まる。





"やばっ、龍先輩と伊織先輩だ。"




"カッコよすぎる。"




"生徒会長と不良の異色のコンビ。"





まだ声を掛けてくれるならいいけど、影でコソコソと言われるのはいい気がしない。





「あはっ、俺っち人気だな。

やっぱりイケメンだからかな。」




声を掛けてくる生徒に手を振りながら楽しそうに歩く龍をみる。




確かに龍かっこいいよな。




そう返すと嫌味かよ。笑いながらバシバシと叩かれた。

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