第119話
僕の父さんは龍樹のお父さんみたいに強くないし、迫力はない。
どっちかというと真面目で不良なんて言葉とは縁のなさそうな人だ。
優しくて人を傷つける事なんてできない。
人と争うっていう事と無縁で温和で穏やかだ。
いつも、笑ってて僕たちを暖かく見守ってくれている。
正直少し頼りないと感じる部分もあるけど、それでも父さんを情けないとかかっこ悪いなんて思った事ない。
誰よりも心が強くてカッコいい。
僕の自慢の父さん。
それから僕は4日間学校を休んだ。
熱が中々下がり切らないで怠さも残っていた。今回の風邪は結構酷いみたいだった。
まだ少し怠さの残る体を無理やり動かし学校に行くと何故かチラチラと僕を見る視線を感じた。
その視線の理由が分かったのはクラスについてからだった。
「桐生くん!大丈夫なの?」
心配そうに話しかけてくれた女の子に笑顔を向けながら席に着く。
「ねえ、桐生くん。
藍川くんと何かあったの?」
いきなり険しい表情でそう尋ねられる。何かあったっていうより少し話しただけなんだけどな。
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