第104話

遊びに行くと僕にも優しくしてくれた。




「伊織、今日遊びに来いよ!

龍獅くん、伊織のこと気に入ったみたいでさぁー。」




僕の机の上にドカッと胡座をかき見下ろす形で話しかけてくる



お父さんのことを龍獅くんと名前で呼ぶ辺り仲の良さが伺える




「んー、行くよ。龍獅さん面白いからね。」




がはははっと大口を開けて笑う龍獅さんを思い浮かべる




そんな僕たちをクラスの人たちは遠巻きに見つめてくる




嫌な視線だな。そう思って辺りをぐるりと見渡す。




その瞬間、パッと視線がそらされる




いつもの事だから気にならないけどいい気はしない




「次、移動教室です。」



溜息をついていると誰かがそう言いながら教室に入ってきた。それに従い、教科書と筆記用具を持って席を立つ。




「ありゃー、何も持ってきてねぇや。

面倒だなぁ、ちょっと抜けるわ。」




さっき来たばかりなのに授業に出る気はないらしい。




「分かったよ。あんまり無茶しないでよ。」



「おう、伊織ちゃん。

帰り迎えに来るから待ってろよ。」




そう言ってふらふらと怠そうに教室を出ていった

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