第60話

仁 said




俺は人より感情表現が苦手だ





ポーカフェイスと言われるが顔に出にくいだけだ





大学への進学と共に実家を出て一人暮らしを始めた




自分からペラペラと話すタイプでもない為、友達は中々出来ない





大学へ入学して暫くは1人だった





だけど、ある日話しかけてきた男がいた




それが東條雪夜




物腰が柔らかくて穏やかな男だった




雪夜といると落ち着いた




無言でいても気まずくない




趣味や話もあった




2人でいることが多くなり、そのうち雪夜は俺にとって掛け替えのない存在となっていた





雪夜の紹介でカフェでバイトも始めた




接客業なんて苦手で向いてないと思っていたけど、いざ始めてみると意外と楽しかった




「カフェ続いてるみたいだね。良かったよ。」




「ああ、ありがと。」




雪夜は、名前の通り色が白くて今にも溶けてしまいそうだ





儚いって言葉が合うかもしれない

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