第22話

いつの間にか自分の想いに深く沈んでいたらしい。気がつくと主とレナード様がこちらを見ていた。

「どうした?」

「いえ、何でも」

俺は己の想いをしばし振り払う。

そんな俺を深い眼差しで見やりながらレナード様が扉に手を掛ける。

「入ろうか。…宴の始まりだ」

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