第39話
神『合格だ
天国への門を開く』
その声が響いた瞬間
私の足下で
暗く大きい何かが広がった
それは
今さっき私が見つけだした
本物の政樹が立っていた穴だった
次の瞬間
私は凄い勢いで
穴に落ちていった
どこまでも真っ黒で
今の私の気持ちを
表しているようだ
今度こそ
私には何もなかった
ただ絶望感だけが
私だけを襲っていた――
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