第38話
神『一度死んだ命を
甦らせることはできない
だが深雪よ
お前の心は
政樹に届いたはずだ
人が死ぬ時
強く願った想いは
必ず届く』
私は遠くを見つめていた
虚ろな目をしていただろう
茫然とするっていうのは
今の私のことをいうんだ
神『現に政樹が
お前に言ったことは真実だ
お前の気持ちを確かめたかった
それだけだ
涼子も演じていただけにすぎない
二人ともお前の葬儀で
後悔しながら泣いている』
私は唇を噛み締めた
そうだったんだ
二人共、ごめんね……
私は瞬きすら忘れて泣き続けた
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます