第60話

優菜side



雅くんと二人っきりっていうのはすごく嬉しいことだけど、最近はこの3人でお話するのもとても楽しい。


レオさんとは初めとても距離があっただけに、今これだけ話すことができていることに我ながら感激していたのだ。


「そうですか...。残念。」



「行こ、優菜。」



「あ、そうだね!」



雅くんはレオさんに対して何も言わずにそそくさと部屋を退出しようとしていた。



珍しいと思っていたら...。



「なんか買ってきてやるから後で一緒に食べよ。」



「えっ?



ふふっ、ありがと。」



その時のレオさんの笑顔といったらほんとに嬉しそうでこちらも笑みがこぼれた。



それと同時に思い出した。


最近レオさんと接していたためについ忘れてしまっていたこと。


女嫌い。



女嫌いのレオさんが学祭を回るなんて言語道断だ。



雅くんはそれを初めから気づいていたのだ。




「レオさんのためにたくさん買っていきましょう!」



「そうだな。」




部屋を後にした私たちはそうして学祭をまわり始めた。




この後大変なことが起こるとも知らずに。

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