第2話
合コンというものが何が楽しいのかちっとも理解できない。
あんな男と女がただ話してどこが楽しいのだろう。
結局最後はお持ち帰りとかいうパターンで、男はセックスのことしか考えていないのだ。
「人数合わせっていうのもあるけど、奈波のためっていうのもあるんだよ?」
「は?」
「奈波が男に慣れるように」
「ちょ…待って!」
ストローから口を放して「誤解してる!!」と続きを止めた。
「興味がないだけ!苦手とかそういうんじゃない!」
「一緒じゃん」
「全然違うって!トマトをりんごに思えって言ってるのと同じだって」
「誰も思わないけどね」
そうなのだ。
男は別に苦手じゃない。
ただ話す気もないし、話し掛けようとも思わないだけ。
興味がないだけなんだ…
改めて部屋中を見渡してみた。
男が4人、女が4人。
女の方は全員同じ高校で顔見知りだ。
だが男の方は2人が他校で、残りの2人はうちの高校の制服を着ているが初めて見る顔だ。
そんなことはどうでもいい。
女4人の中に自分が入っていることがどうも気にくわないのだ。
だけどせっかく亜紀が私のためにしてくれたこと。
仕方なく私はおとなしくいることにした。
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