第30話【とりとめのない話】ト【冬は一緒に】
大神家の長女、
小真莉「お兄ちゃん、聞いてや!今日の朝な、ラジオ体操で学校行ったんやけど、ずるい奴が居ったんよ。小真莉は
大神(天河)は夏季補習が終わってからバイトに行くまでずっと妹につきまとわれ話しかけられていた。
自分の部屋で机に向かって夏休みの宿題をしている
健太「アニキ、母さんが台所に来てって呼んでる」
大神(天河)「……わかった。今行くわ」
椅子を後ろに引き立ち上がる。小真莉の横を通る時、大神(天河)は小真莉に腕を掴まれた。投げ飛ばさない程度の力加減で腕を振りほどく。
部屋を出る時ドアの近くに居た、健太に耳元で小さく『助かった』と礼を言った。
小真莉は、その場で座り込んで、泣きそうになりがらも健太をキッと睨む。
小真莉「
健太「いじわるちゃうわ。
大神(天河)の代わりに健太が小真莉を叱った。
複雑な話になるが大神家3
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大神から誘われた夏のイルミネーション日の前日の夜。
とベット中でポツリと呟き、目を閉じてあの子の顔を思い出していた。あの子とは萌香のことである。
しかし船星は一つ疑問に思う、一体どうやって誘ったのだろう。休みの間に会った?それとも誰かに連絡を聞いた?頭の中で自問自答を繰り返していたら目が冴えてしまい眠れなくなった。
時間は刻々と進みとうとう当日の朝を迎えてしまった。待ち合わせは夜だ。昼まで寝れば大丈夫と思い、一度ベットから降りようとしたが、体に力が入らない。僕は知恵熱を出してしまったらしい。
動かない体に無理やり力を込めて携帯を手にした僕は、大神にドタキャンの連絡をメールで送った。
メールの最後にこんな文章を添えた。
『この夏のイルミネーションが中止になった場合の話だけど、冬は一緒に見れるといいな……なーんてね(笑)』
30話End
お題【とりとめもない話】24‘12/18
【冬は一緒に】24‘12/19
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