27
「す、好きな人…いたんだ…」
「うん」
「…いないっておもってた…」
「いないなんていってないけど?」
たしかに俺はやめときな…
そういわれただけでほかの人の告白だって無理って言ったらしいけど
「…そんな顔すんなよ
だから、俺はやめときなっていったじゃん」
「っでも、いるならいるっていってくれたって」
「言う必要ないじゃん?好きな子がいてもいなくても…何も変わんない」
「…そうかもしれないけど、けど」
「…友達にくらいなったっていーよ
けど、俺はその子のことしか考えてない」
ハヤトくんがそこまではっきりというなんて
そこまでその子のことがすきなんだ
ハヤトくんが大好きな女の子
「…ど、どんな子?」
「すげーかわいい!」
満面の笑みでハヤトくんは言った
いいな。いいなその子
その子のことはなにもしらないけど、ハヤトくんがそんなに幸せそうに笑うなんて
私には向けてくれない
私に入り込むすきなんてないのがいたいほどわかる
「…じゃあ、昨日休んだのって」
「うん。熱出しちゃって…その子の看病してた」
「へ、へぇーもう…大丈夫なの?」
「うん。すぐ熱もひいたし、元気になった
今日はその子の学校にいっしょにいってたからこの時間に着いたんだ」
「…そうなんだ」
今までずっといっしょに
「ど、どこの学校の子?なまえは?」
ハヤトくんはニッコリ笑って
「教える必要ある?じゃーねコヤギちゃん」
入ってくるな…邪魔するな…そう言うような笑顔がひどく怖くなった
ただ呆然と後ろ姿をみていた
好きな子か
失恋しちゃった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます