31日目
夜の海は、より主張を強めている。音が包み込んで、風が私を誘い、魅力を語り尽くしてくる。昼の海は、人がたくさんいて、その声ばかりが響く。それが、夜は誰もいない、海のみが主張してくるのだ。普段は青い海が、夜は暗さを纏い、ところどころに星が見える。携帯の光の方が眩しいはずが、星のほうが眩しく感じてしまう。その中でも、一際光る何かがある。
月だ…
月は、何よりも自分を誇張している。照らされた光だからなんだ、と言わんばかりに。
「綺麗だな…」
仕事に疲れ、最近は滅多に空を見ていなかったからか、久しぶりに月を見た。月は、私を照らす。
いつか私も、誰かを照らしたい。
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