4日目

 少なからず、私は他人より不安になりやすい方だと思う。

 昔から、そんなに心配しなくてもいいことを、過度に心配をしてしまっていたことがある。私は、きっと心配性なのだと思う。

「…疲れた…」

今日も今日で、学校の疲れは溜まり、人間関係にも疲れている。明日から休日だが、基本家にいる。理由は、外に出ると「不安の原因」が、そこら中に転がっているからである。

「はぁ…なにしよう…」

漫画を読む?ゆっくり寝る?それもそれで面倒くさい。

何も考えたくない。考えると、きっと不安もいくつか思い出してしまうから。

「…今日は早く寝よう…」

正直、寝たらそのままずっと起きたくない。起きたらまた考えてしまう。

 疲れた体は、ベッドに入ってすぐ眠りへと誘われた。早く私は、こんな私を終えてしまいたい。

 私が思い描くのは、不安も何もない世界。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る