第30話

「カフェ本当に父さんがやっていたの?」

「あぁ。ジンさんいつもタオル頭に巻いていいお兄さんって感じだったぞ」

「聞いてない?ユウくんに」

綾弥斗さん店長のこと君付けなんだ。まぁ父さんもだったけど。私、ユウさんに聞いたかなぁ?

「聞いた気もするし聞いてない気もする」

「なんだそれ」

2人はハモって口にした。

でも聞いたんだろうな忘れるのは得意だし。ドールにバイトに来たのも偶然とは思えないし。

「バイト探してる時にユウさんに声かけられてうちで働かないって」

微笑みをくれるユウさんになんでって思ったけど多分

分かったんだろうな。

私カフェにいること多かったしってその時は思ったけど違ったんだね。

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