第15話 プロット作ってる?

 皆さんは小説を書くにあたり、まず何をしていますか?


 私の場合ですが、ふと閃いたネタや小説サイトで出されるお題のようなものを基に、まず空想から始めます。アイデアを出すというよりは頭の中でテレビドラマのようなものを想像します。あんなシーン、こんなシーン、そして結末。そこで大体のテーマやあらすじが「なんとなく」浮かびます。

「なんとなく」のあらすじを「ぼんやりと」覚えておいて、数日間空想や連想を続けます。すると、話が膨らまない部分やもっと話が膨らみそうな部分などが出てきます。ストーリーの矛盾なんかにも気付けるときもあります。この辺であらすじが固まることが多いですね。


 余談ですが、プロの作家さんやアマでも相当な閲覧数を稼ぐ書き手さん達の創作論を読んできましたし、今もあちこちで読んでいます。皆さんそれぞれ異なる方法で、とても勉強になります。そのお陰で私もアイデアを膨らませるための空想が沢山できるようになりました。


 あらすじの話に戻ります。

 以前はこのあらすじが固まった段階でいきなり小説を書いていました。書きながら人物やその背景にあるものの設定を詳細に考えて「設定集」的なものを作ります。これはエクセル(スプレッドシート)を使っています。

 登場人物の年齢や職業のみならず、口調や口癖なども決めておきます。特にセリフの一人称はしっかり決めて混在しないように気を付けています。「私」「ウチ」「俺」「僕」などですね。

 こういった設定済みの事柄は小説を書きながら確認できるので楽なのですが、あらすじに沿った起承転結のエピソードをうまく配分できないのが悩みでした。何度も空想したあのシーンやあのエピソード、それらを文字にするだけなのですが、シーンとシーンが寄せ集めのような不自然な流れになってしまうのです。

 詳細設定はバッチリ、あらすじもバッチリ。けれども、それだけではやはり無理があったのです。頭の中でメモしておくだけでは、思うような文章になりませんでした。


 ああ、プロットを立てるって必要なんだな。


 何年間か、何作か書いてきてようやくです。きちんとプロットを立てた方がいいんじゃないかと思ったのは。

 では、プロットとは何か?

 私は「小説を書くための設計図」と捉えています。大まかなあらすじだけでは伝えきれない、始まりから終わりまでの流れを書いたメモのようなものです。

 プロットについての説明は、「榎本メソッド小説講座」というサイトが分かりやすいと思います。

 https://enomotomethod.jp/column/shosetsu-plot-kakikata/


 さあ、プロットですよ、作りますよ。そこでまたエクセルです。エクセルが好きなんです。

 まずはあらすじに沿って起承転結のそれぞれの要点やアイデアなどをメモしていきました。実際に文字で書いてみたら、これがなかなかいいんですよ。書きたいことの整理がつきました。

 小さなエピソードを「主人公が〇〇する」「友達が△△した」などと箇条書きにして羅列しておくだけでも頭の中がスッキリします。順番を変えたほうが良いんじゃないか、これは「承」より「転」に持っていったほうが盛り上がるんじゃないか、といったアイデアを練る作業もセルのカット&ペーストで簡単でした。


 ただね、やっぱり問題がひとつ。私が使っているのは家族共用のパソコンです。これまでも何度か書きましたが、何かとなんですよ。ですから、もう外部に置くしかありませんね。USBメモリなどの媒体だとスマホで書くときに不便なのでクラウドにしました。グーグルドライブに保存して、グーグルのスプレッドシートを使うようになりました。

 同時にプロットの作り方に関して色々検索していたら、「付箋に書いてノートに貼る」という、とある漫画家さんの手法を見つけました。会社の会議で同じようなことやってるなあ、なんて思い出して気づきましたが、同じことなんですよね。沢山のアイデアを文字化して貼り出し、それを整理するための作業です。


 現在は「Nola」という執筆支援サービスを利用しています。プロットを立てるためだけのサービスではなく、作品の公開、コンテスト、プロの編集者に読んでもらうといった、小説家として本格的な活動をすることができるサービスです。

 私が利用している投稿サイトのひとつに他の作家さんと交流できるところがあります。そこで私の好きな作家さんが「Nola作家タイプ診断」なる企画についてご自身のページで紹介していました。私もその診断をやってみたのがきっかけで「Nola」を知りました。

 付箋のイメージでプロットが作れたり、それを時系列のように見ることができたり。登場人物の設定や、思いついたことをメモできるネタ帳のような機能があるなど、私には使いやすいサービスだったので、それ以来利用しています。スプレッドシートと併用で活用しています。


 ネットで検索してみると色々な執筆支援サービスがヒットしますよね。有料・無料、カード型・文章型、個人が提供するもの・企業が提供するもの、信頼性の高いもの・未完成もの、AIを使ったもの、などなど。

 紹介するには情報が多すぎるため、URLの記載はここでは控えます。興味のある方はご自身で探してみてください。


 AIを使ったサービスもいくつか見つけましたが、AIがどうやってプロットを作るのでしょうか。これはちょっと興味があったので試してみました。

 まず短い一行程度のあらすじを入力するとAIがタイトルをいくつか提案してくれます。追加情報を求めてくるので登場人物や描きたいエピソードなどを入力すると、最初に自分が入力したあらすじに反映したものが出来上がります。そこからまた色々と盛り込みたいものを入力してプロットというか詳細なあらすじが出来上がります。もっと詳細な情報を入れ込んでいけば、小説そのものも作ることができます。

 確かに自分で書くよりも上手い文章が出来上がった感はありました。ですが、あちこちに矛盾や強引な展開があったり、あり得ない状況が描かれていたり。例えば、海外からの国際電話のシーンで時差が考慮されておらず、地球の裏側同士で通話しているのにどちらも同じ時刻、といった感じでした。

 これらの矛盾を潰しながら執筆できる人なら良いのかもしれませんが、私には無理だと思いましたね。素人の自分らしくない、立派な文学作品っぽい文体にも違和感がありました。これからもAIのサービスは使わず、自分で考えたプロットを作ると思います。


 皆さんはどのようにプロットを作っていますか?

 それともプロット無し派ですか?


 最後にちょっとおまけで私の作家タイプ診断結果を載せますね。当たっているのかどうかは疑問ですが……


【診断結果】

カシ夫さんは『メッセンジャー』作家。

物語に憑依される"伝達者"です。


作家グループ:感性

・感受性豊かで抽象的

・物語の方から迎えにくる

・スピーディにドラマチックな物語を書き起こす


あなたはどんな作家さん?

#Nola作家タイプ診断

https://nola-novel.com/writer-type-indicator/result/AUADLwDcAmwBwgIrA_IBLAiYCJgImAiYCDQINAiYCJgBBAkMAgYIDgnjgqvjgrflpKs=?utm_source=nola-web&utm_medium=twitter&utm_campaign=writer-type-indicator

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