正月は新聞に大量の広告チラシが挟まってくる。

どの企業もここぞとばかりに初売りで商品をさばきたい。

とはいえ初売りとは関係ないと思えるようなものも多い。

まず住宅。

初売りで家を買おうと思っている層が一体どれくらいいるのか。

いくらお年玉価格と言われても「あら安いわね、買っちゃおうかしら」とはならない。

少なくとも僕の周りで初売りで住宅を買った人の話は聞いたことがありません。

そして墓石。

年初めに墓石を買うなんて縁起でもないし、衝撃特価品に骨を埋められる故人の気持ちを考えるとかといかがなものかと思う。

故人も墓の中で「これ初売りで買ったんだよなぁ」と思い続けることになる。

抱き合わせで仏壇も特化品になっているけど、神様の居所を割引で売るという所業がすでに罰当たりな気がする。

セール価格で売られるペットショップの犬のようないたたまれなさがある。

仏の顔も3割引きまで。

こんな強引なこじつけで販売される初売り商品でも買う人がいると思うと世の中わからないですね。

マッチングサイトの男女みたいに、ちょうど欲しいと思っていたタイミングがたまたま初売りだったなんてことがあるのかな。

そんなこと言いながら、外国産の牛肉を初売り特価で買う自分も大概なんですけどね。

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