大晦日が一番良い
大晦日は一年の中で一番ゆっくりと時間が流れている気がする。
どんなイベントも、当日よりそこに至るまでの時間の方が楽しい。
そして、前日というのはその楽しさのピークを最も深く味わえるのだ。
よくクリスマスの雰囲気が好きだと言う人がいるけど、それはクリスマスに至るまでの街の雰囲気に対して言っていることが多い。
当日というのは意外とそっけないものである。
正月も同じで、大晦日に「今がワクワクのピークなんだ」と自覚するのが良い。
大晦日をピークだと考えると正月への期待感が減る。
しかし正月は正月で良いものなので、期待以上の高揚感が返ってくる。
何事も構えすぎたり、期待しすぎない方がよりイベントを楽しめる。
人間の幸せというのは「差」によって生まれるから。
不思議なもので、良い日をより良い日にしようとすると、そう上手くはいかなくなる。
いつかの正月に豪華なおせちを頼んだ経験がある。
しかし、それが意外と美味しいものではなかった。
すると「美味しくないおせちを食べた」というマイナスな記憶だけが残った。
質素な食事をするよりは遥かに良い日を過ごしたはずなのなのに、人間の脳はマイナスにばかり反応してしまう。
困ったもんですね。
結局何が言いたいかと言うと、特別な日だと意識しすぎない方がいいということ。
家族や友人とご飯を食べて、面白いテレビを見て過ごせればそれでいいと思う。
普通の一日だとしても、大晦日って良いもんです。
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