第3話
15年前最愛の彼女は亡くなった10歳だった。
彼女は小さい頃から体が弱く10歳まで生きられるかどうかと医者に言われていたらしい。
一緒に外で遊びたがっていたが体が弱かったため普段はベッドで本を読んで過ごしていた。彼女は冒険ものが好きでよく一緒に絵本を読むこともあった。『病気が治ったら私もお兄ちゃんとこんな冒険がしてみたい』というのが彼女の口癖だった。
しかしそれが叶うことはなかった。
その亡くなった筈の妹に瓜二つの女の子が今俺の目の前にいるなぜか獣耳としっぽがある状態で…
とっさに出た妹の名前。それに対する彼女の反応は泣きながら俺に抱きついてきて「お兄ちゃん~会いたかったよー」だった。
社畜リーマンの電車で異世界転生!? @Yamisaki-mai
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