第2話 大好きないちごパフェ
今日はわたしの大事なチートデイだ。
今日わたしはたらふくのいちごを食べる。
朝からトーストにジャムを乗せたいちごトースト。
昼はいちごの入ったあんまん、そしていちご、今日はいちご尽くしだ。その中でもとくに筆舌を尽くしがたいのが、今日のメインディッシュである。いちごのショートケーキだ。わたしは彼これ二時間、なやみながらパフェを注文した。
なぜそこでパフェ。と、なりがちだが、どうしても食べたかったのだ。いちごのパフェ。今日はこれで締めて、明日また、がんばろうと心に決めた。
明日になったら今日よりもっとがんばるぞと、意固地になっていると、ケーキが運ばれてきた。これも美味しそうだからと。ついでに手を伸ばしたのだ。
われながら、鋭い審美眼だ。
今日もたらふく、苺を食べられるという喜びと明後日のダイエットのことを考えながらパフェを掬った。異常にまろやかなクリームに、仄かに香る苺の匂い、わたしはそれに釣られて今日もいちごを掬いとった。今日も農家に感謝しながら、一年の想いを馳せながらいちごを掬った。
「ごちそうさま」
わたしは満足にも採れたいちごをこの身に宿しながら、今日も挨拶をする。うまい名のあるいちご。今日も感謝して、いただきます。
ゴスロリ彼女の地雷 狭霧 @kuirut
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