ゴスロリ彼女の地雷
狭霧
第1話 地雷系の彼女
今日はどんな服を選ぼうかな。
吟味すると男が隣で見ている。
これがいいんじゃない
それは先週着たかな。私に似合わない服。これとかどうかな?
「いやそれ着たら絶対似合うって!」
「そうか」
白いフリフリがついたドレスだ。この私に似合うかと言えばそれまでだけどいつか来てみたいなあ。
「あ、こんな時間だ」
「ああ、また明日」
いつも通りの道を通る。その先にケーキ屋がある。私の大好きないちごのショートケーキが売り切れでソールドアウトという紙が貼られていた。ガーン!
欲しかったのに仕方ない。じゃあ何にしようかな。いちごのタルトとシャインマスカットのケーキ、ぶどうのタルトそれから……買ったときその手は、ケーキの箱でいっぱいだった。
たくさん買った。
帰路に着くと私はパジャマパーティーを開催した。友達を呼びたいけど私には今、友達がいなかった。彼は私の友達というより彼氏だし、今回はそれで我慢。私は自分の感情に向き合おうともしなかった。
今の私に出来ることは感情を消してケーキを食べることだけだった。でもその数カ月後には私にはかけがえのない仲間が出来る。今の私を知るにはそれなりの覚悟が伴う。
こう見えても私は人生を生きるのが楽だ。今日も明日も明後日も私の日々は続いていく。この平穏が長く続きますように。
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