第2話 第0軍奇襲部隊だよ全員集合

「紹介しようここに今いる人物たちが第0軍奇襲部隊の隊員である。」魔王にそう言われてここにいる俺を除いた5人が俺の方を見た。

「なんで人間が同じ部隊にいるんですか?魔王様」身長が2.5mくらいの妖鬼おにの女性が代表して魔王様に質問をしていた。

「この人間デュラハム・プラムは元黄金勇者のパーティーメンバー戦士プライムとして人間の情報を集めて黄金勇者を殺害してきた人物だ。つまり勇者側の戦力低下をおこなってきてくれた戦士である。デュラハム名乗れ」魔王様は俺が元から魔王軍にいたが勇者側に密偵に行っていた人物みたいに紹介してくれた。

「俺はデュラハム一応この奇襲部隊の隊長をすることになった。特技は鍛治や魔法付与それと自炊だ。趣味は嫌いなやつの首を切り落とし集めること。」俺は普通に自己紹介をした。

「なんか物騒な奴が隊長になってしまったな。私は妖鬼のティル特技は戦鎚と大剣と戦斧での戦闘。」さっきも代表して話した妖鬼改めてティルも自己紹介をしてくれた。…

全員の自己紹介が終わりわかったことは


妖鬼 ティル 攻撃方法 重量武器をしようしての戦闘


悪魔 バエル 攻撃方法 魔法による属性攻撃


骸骨司祭 スケルゴ 攻撃方法 魔法や祈りによる援護


機獣人 ザンキ 攻撃方法 内蔵された銃器にての質量攻撃


竜人 エイド 攻撃方法 刀での戦闘と機械人形での人海戦術 


この5人が俺と一緒に戦ってくれる隊員。話を聞いて役割が被っているのがあまりいないからそれぞれの役割ができそうでよかった。

「あと魔王様から隊長の新装備が準備室に置いていきました。新装備の名前は防具が裁きの鬼鎧、武器である剣が首落としと胴切りです。」ティルはそう報告をしてくれた。

「いいじゃん。この装備顔を全面隠せるししっかりと魔王軍らしく威圧的な見た目で強そうだねぇ。」俺は新装備を着た感想を言い装備を確認していた。新装備の見た目は血みたいな赤黒い塗装の全身鎧で兜は頭蓋骨をモチーフにして額から1対のツノが生えていた。


『第0軍奇襲部隊に命令…機巧勇者マシブ・ポラリスの殺害及び人類にデュラハム・プラムの実力を示して来い。』魔王様により俺らの隊は隊として初めての勇者殺しに出かけることになった。

「お前ら急いで戦場に行く準備をして。勇者を狩りに行くぞ。」俺はそう言ってそのまま出て行った。…

「隊長全員集まりました。」装甲の厚さが2cmほどの軽鎧を着て背中に身長ほどの大剣と戦斧を背負い戦鎚を持ったティルがそう報告をしてくれた。

「戦場までは部隊ごとに配られている魔道具『魔王軍正式採用品20式装甲魔導車両アザトース』で向かう。食料、銃弾や魔力回復錠を主とした消耗品を載せてあるからそろそろ出発するからザンキとバエルは『アザトース』の操縦を頼んだ。」全員が『アザトース』に乗り込んで出発した。


『アザトース』は魔王領の運送企業が考案し設計した大型部隊派遣魔道具の魔道具で元々あった物流用の『陸箱舟』と呼ばれる魔道具をもとにしているからかとても広くて大体全長34m全幅14.8m全高20mという大きさの魔道具であるが他の魔道具とは違い自分の魔力を消費して運用するだけでなく魔力石を竈に入れることで走る特徴的な仕組みがある。 これが後の魔導自動車のエンジンの仕組みとなるが今の俺たちがそのことを知ることはない。


「隊長、機巧勇者のいる戦場付近の魔王軍の臨時基地に到着しました。」スケルゴに報告されて降りて戦場の方を確認した。戦場は爆発後が多くあり元々生えていた草木がすべてなくなってしまっていた。

「第0軍奇襲部隊、よく到着した。吾輩は第6軍所属の後衛援護隊隊長のミーンだ。代表者は少しした後に作戦会議を行うから使いを寄越す。頭に入れといてくれ。」ミーンにそう言われて俺らは拠点の離れに向かった。…


作戦会議は名ばかりの意味のない報告会だった。


翌日 

機巧勇者マシブ・ポラリスの戦闘方法などの確認のために戦場に出ていた。

「死にテェ奴だけ前にでなぁ。」マシブはそう言いながら背負っていたドラムマガジンから給弾されるミニガンをひたすらぶっ放してたまにロケランを撃って味方ごと敵を撃っていた。負傷した魔王軍が帰還してきているのを見てヒーラーやバッファーを担当しているスケルゴが拠点にいるヒーラーと一緒に負傷兵の回復や治療をおこなっていた。


「すいません隊長、私あの勇者を許したくありません。早く殺しにいきたいです。」スケルゴがそう言ってブチギレているのがわかるくらいに震えていた。

「おっけ、今日の夜人類の基地を落としながらしっかり殺すか。」俺はそう言いながら首落としと胴切りをしっかり拭いて鞘に収めた。

「第0隊奇襲部隊集合。今夜実行準備して待機。解散」俺は報告をして全員戦闘の準備をしていて夜も更けて行った





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