解凍

震える手を握りしめた。

どれだけ言葉を投げつけても、君の心には響かない。

それがたまらなく悔しくて、一人静かに涙を流す。

唸る大地を踏みつけた。

どれだけ君を想っても、君の瞳に僕は映らない。

それがたまらなく哀しくて、一人夕暮れに背を向ける。


君の凍てついた心を解かして、僕の優しさで満たしたい。

例え君が僕に笑いかけなくても、僕はずっと笑いかけるから。

ただのエゴだって分かってる。それでも、君が好きだから。

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