#終わっても続いても。

STORY TELLER 月巳(〜202

#終わっても続いても。

#終わっても続いても。


【storyteller by Tukimi©︎】

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年賀状で知人の結婚を知った日も。

卒業してこっそり見ることすら叶わなくなった日も。


こうしていたなと朝ごはんを食べながら思い出す。


朝イチ入れたコーヒーを飲みながら。

頭の後ろの方で唸る洗濯機の音をききながら。

暇があると振り返って沈みがちになるけど朝なら大丈夫。癒えた今ならもう、大丈夫。




親は結婚してほしいらしい。

幸せにと言うけど、両親たちが、幸せだったのか、それは正解だったのか後に別れたとしても、とか、二人の姿を見て。


そう言う幸せがあるのは知っているけれど、私にとってそうかなんてわからない。


幸せそうな人に言われたら信じられるかもしれないけれど。



音を知らせる洗濯機の、頭を中に入れて中身を引き出して。

干しながらの風が気持ちが良い。

晴れて、悪い事なんか何処にもない澄んだ空気の匂いは乾いていて雨も降りそうにない。



干して。

無音の室内を十五秒。


重めのドアを開けて鍵を閉める。



すれ違いゆく女子大生たちが、人気俳優の結婚ニュースに悲鳴やら、悲しいやら大事の様に話しても。


遠くの、でも同じ国にある地域の被災がまるで他人事のように。



乗り込んだ電車の扉が閉じて景色が流れる。

過ぎた過去もいつかわからない、楽しかった空気とか悲しい気分とかが漂う靄みたいになっていく中で。


今でも、ちゃんと見ていないと掴み損ねそうなのに。

知らない他人の買い物だの旅行だの、不倫だの何の影響もない、霞に感想を言い、尋ね、盛り上がろうとする声が、苦手だ。


私が世界から消されてしまう氣がして。

まるで計算中、切り捨てされる数字みたいに、ない、存在みたいに。



仕事行って帰って、食って寝る。

もしくは目覚めたら起きて、食って寝るか。

そこに、毎日連絡したり、定期的に会う相手が居るか居ないかの、他人が入り込む隙間が、関係がある時はあり、終わってしまえばになくなったりするけど。


時間が余れば別の時間がはみ出して埋まるし、必要なら会う時間とか無理やり作るし。




私って変わらないなあと思う。

そしてきっとずっと変わらない。


やる事が、増えるかもしれない。

大切な家族が出来たり、誰かを養う必要とか、大きな出費や別れがあって。


守るものが増えるかもしれない。

だけど。


いつも寝て食って、息吸って吐いて。

生きている、ための事を自分のために繰り返す事は変わらない。


誰かと暮らすこと。

親になること。

しなくちゃいけないが、実はしなくても良い感じになり。


適齢なんて言葉も滅びていってくれないかな。



そう。何かが途切れても。

それ以外は繋がっていて。

夜の夜景の明かりの数だけ人が居て。


それが判るのに景色は寂しげで。

道ゆく人も更ければ誰もが足早で。


窓から見下ろしながら、みんなが帰りたい場所って暖かなんだろうかと思う金曜日の夜は冷えます。


さっさと寝て、朝まで現実忘れてしまおう。




大丈夫大丈夫。私は変わらない、そして。

世界もみんなも、そんな私と変わらない。


寂しい顔は一人の時だけにして、あとはよそゆきの顔をして。

強がる?いや、弱さを守りながら生きてる。


さあ。

今日も、明日になった。



朝はいい。

だってまだサラピンでしょ?

何でもできるんだしまだ失敗もしてないし、そんな私ならまだ面を上げて歩いていける。



今日は仕事?休日?

予定はある、ない?


手帳を開いてまた、コーヒーを飲みながら。

過去を頭から追い出して。


サラピンの日をいつものルーチンして、動くスイッチ入れて。

食べた。

飲み切った。

さあ、行こう。



人一人世界に居なくなっても。

やっぱり生きていくしかないじゃない。



もしかしたら生きたいのに生きれなかった人にとっての明日、みたいなさ。



誰にとっても本当は奇跡的に、今生かされているんだから、さ。

と、辛い時は思う事にして。


捨てない様に。命を生きてる。

言わなくても、この空の下のみんながそう必死になって生きているだけ。



と思うと。

不思議と知らない人すら可愛くみえたり。

勝手に内心頑張る姿に応援したくなったり。

人を嫌いすぎずに、来た電車に乗る。


いつものように。

過ぎる景色、私のいつもが続いていく。




-お仕舞い-

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(後書き)

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究極、人が人と暮らすとしても。

変わる事増える事を気にして怖くなるけどきっと人間って動物同士ならきっと、一番大事な生きるためのことは、変わらんはずで。


あとはきっと大したことないはずの、些末は。きっと大したことないから擦り合わせていけたりするんじゃない、と言う風に思うと。


もう少し、人が人と関わる事の、生き死にに関わらない些末な事にはお互い目を瞑るなり許し合いなりして。

大したことないを増やして、平和に生きません?と。思うのですが。戦いに行かなくてもあなたの身の安全ありますよ?と。


時に

足が悪い人生の年長者の方々が降りるスピードなんかに対してバス車内なんかで鋭い空気を作るって、本当に悲しい。


だって本人様方が一番自分に、急がなきゃ、と苛立ちながらも最速で動いていても、また責めます?と。


P.S.

コーヒー飲むシーンにが入って。

なんかCMぽいと思う。

個人的には、CMのショートストーリーとかすきなんですよ。

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