#後少しだけ背中を押して欲しい、が募る日も。

STORY TELLER 月巳(〜202

#後少しだけ背中を押して欲しい、が募る日も。

#後少しだけ背中を押して欲しい、が募る日も。


【storyteller by Tukimi©︎】

23.8.7

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私が帰り着けば、お腹空いたと言う声に座る事なく台所へ。

また、これ?だのお肉が良いだの、言いたい放題には、子らが元気な証拠とムカムカを飲み下す。


慌ただしく食べて、急いでテレビ前に集まりアニメを見て笑うのを聞き流しながら洗い物して、ドラマを見たがるなか風呂へ行かせて、寝かせて、やっと1人時間は夜十時半。


グチャとした学校からのお知らせを、広げてまた丸めて捨てる。


こんな時。

ひとりだったらお酒とチーズで、ちびちびして寝る、だけど。

明日も五時起き、弁当作り。

ああ。

眠れなくても寝なくてはと潜る布団は全く、寝かせてくれない。冴えて見る天井は外の車のライトが行き交う毎に線を描いては消えてしまうのを。ただ。

眺めていたら、虚しくて。


ふと哀しくて。

洗い過ぎて色褪せた自分の服の裾、乱れた髪の毛の先の痛みさえ、悲しさを誘って。

また、泣いてしまう。


声殺すほどに

やはり、哀しくてでも子らに気付かせたくもなく、結局起きて。ぼんやりイヤホンしてスマホを見て。また、朝まで三角座りする夜か。



朝。

私を呼ぶ声に。

真上から覗く2つの顔。


痛いの?と一番下の子が、痛いの痛いの飛んでいけと言う。

真ん中の子は、姉ちゃんがお母さん起こしてあげてって言うからと、私が起こしたの怒らないでと言う。


あとの1人はと言うと。

すっかり幼稚園の服を着て、鞄かけて。

お母さんの準備まだ?と言う。


その手のひらを、私に広げて。

体重差があるから無理なのに、捕まってと起こそうとして、いる。

時間は?

振り返ってみた時間は八時。

いけない、バスが来る!!



最初にうちを出る長子を幼稚園バスに乗せて。

私も準備、今日みんなお昼ご飯はあった菓子パン。

保育園行って、仕事場に自転車滑り込みのように乗り押しして。


後は、あっという間に。


保育園迎えに行くと手を繋いで今度はゆっくり歩いて。晩御飯のおかずを片手にしたらバスの中から手を振る子、

急いで幼稚園バスから出てきた、その子は、

両手を塞がる私におんぶと言う。

出来ないと言うと、拗ねて。


『涙拭いてティッシュ捨ててあげたのに。』


え?



思わず手で目を擦る私に、笑うと背中に落ちた幼稚園帽。

痛いの?と、言っていた下の子。

言われて起こしに来た真ん中の子。


そして、

それを下の子らに言った彼女は。

もう痛くない?と真面目な顔で言って私の腰をさする。


『大丈夫よ』


ほっとして、家への道をわれ先を走る彼女の前で、痛いと言ってから。

よく腰がまた痛いかと言う。

それを聴いて。

走り去る前に鍵貸してと、私にせっついて先行って開けてあげると言う子に渡してみたが案の定、手は爪先立ちしても鍵穴僅かに届かない。


ちょいと、抱きあげて。

開けた後に下ろすと。


深呼吸一つ。


三人飛び込む家に、手を洗いなさいと叫びながら。

さっきまで疲れた背中の丸まりが伸びて。

元氣が出ます、今日も後少し終わるまでのもうひと頑張り。


笑いながら洗いながら、水を撒き散らし怒る私にも笑い笑いして逃げ回り、叱られまいとする三人子らを、追いかけて。


ご飯、風呂、そして。

今日こそは。

安眠、したいが。


ふとエプロン引く末っ子が、またいつも同じお腹減ったよ、お母さーーんと言うと。料理する私にまとわりついて。ふと手で叩く。


すこぶる動きにくい。

動きにくが、あたたかな体温と甘える顔に身を縮め目を合わして髪を撫でて。

ぺりんと思い切り引き離す。


『ご飯が作れないでしょうっ』

と言うと走って逃げていくを横目に。

再度エプロン紐を引き絞り結んで手を洗い。

私は腕まくりする。


さあ今日は、皆大好きハンバーグします!と宣言すれば6個の拳が上がって。


一斉にソファへ飛び跳ねダイブした。

その喜び顔だけで体が軽くなる、氣の所為だろうけど。

でも。


ミンチをこねる手に力が入る、と思う場面で。末っ子が足をくすぐり、ボウルを落としかけ。


コラーっ!

うるさあいと、隣家から声に謝り返し。


身をすくめる私と笑う子ら。

仕方ない、けど。

背中を押してくれるから、また。

毎日また、頑張るし頑張れる。


あ、また。 


『コラーっ!』

『うるさあい!』

『ご。ごめんなさーい』




-お仕舞い-

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