Day1 night 9:07PM
一
俺の仕事内容は,基本的にこのホームセンターの巡回だ。
25分ごとにホームセンターを巡回する。
1巡回ごとに約30分らしいので、大体9回巡回すれば一日の仕事が終わるわけだ。
ということで俺は今、一番最初の巡回中なのだが....
「んだ、これ...」
家具の展示エリアの一角であるベッドコーナーを見に来たのだが....
ベッドの上には四つん這いになった何も着ていないマネキンとそのマネキンに後ろから覆いかぶさっている何も着ていないマネキンが乗っていた。
「だれだよ...こんなクソガキみたいなことやったの」
だいたい、こんな状況になっていたら普通、従業員がなんとかすると思うんだが。
「直したほうがいいのか...これ?」
しかし、このマネキンどこのエリアのコーナーからだ?
俺は一通り紹介されたこのホームセンター内のエリアのことを思い出す。
「入り口の前の服の展示エリアか...」
これも仕事の内だ...そう自分に言い聞かせて俺はベッドの上の覆いかぶさっている方のマネキンを持ちあげようと...
持ちあげようと...
「これ、うご、動かないんだゖどおっ」
俺はマネキンを持ち上げようとするのだが、マネキンは(俺は今行為の途中なんだ邪魔するな)とばかりにビクともしない。
「動け...このっ...ここは親子も見に来るんだよっ...おま、お前が居ていい場所じゃない!」
必死にマネキンを動かそうと引っ張ると、ようやくマネキンが四つ這いになってる方から離れる。
「はぁ...はぁ...持ってくか」
俺はマネキンを左手に持って入り口の方に向かった。
二
「たぶんここだな」
俺はマネキンの状態を服を着せて立っている状態に戻し、入り口の服の展示コーナーに立たす。
「はぁ、なんであんなに動かなかったんだ?接着剤でも付いてたわけでもあるまいし」
それにしても、四つん這いのほうも持ってこないと...
俺はベッドコナーのほうの戻り、四つん這いのほうも回収しようとするのだが。
「いねぇんだけど...」
なぜかベッドの上にあったはずのマネキンが居なくなっていた。
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