　好き嫌いが云々で言うなら、たぶん私は誰よりきっと単純な頭をしている。何かあったら誰かの名前の書かれたトグルスイッチをオンにしたりオフにしたりして、今向いてる方でどちらか判断していたり。結局、別に私は寛大じゃない。優しくない。いちいち皆に差をつけるのが面倒だから、一律で判断しているに過ぎない。評価なんて一過性だ。時々たまに、どうしようもなく嫌いになった人のスイッチを捨てるだけ。それ以上もそれ以下もない。

　結局何がしたいか分からない。何が正解かも分からない。何も分からないから、どこに着地するかも分からない何の得にもならない文字列をただ指先から出力している。今すぐ全員死ねばいいし、明日日が昇るまでに私だけ死ねばいいし、このまま誰も死なないでほしいし、ずっと生きていたい。混沌とした感情なのかなんなのか分からない渦巻いているだけの何かのせいで、部屋も頭もとっ散らかってなかなか片付かない。

　叫びたい。暴れたい。泣き喚きたい。何もしたくない。人生って何？　考えると脳がきりきり痛む。このまま眠って、いっそ明日が来なければいいのに。そのときに貴方が泣いてくれるなら、もうそれでいいのに。