no one in the mirror
なにか悪いことがあったら、最終的に自分自身の不手際を疑う。我ながら殊勝な心掛けだと思う。で、聞きたいが、そうし続けてきた今の自分は立派なのか?
自己評価なんて曖昧で、他人からの評価なんて適当に濁されて、いつも鏡には誰も映らない。頼むから誰かが私を映す鏡であってほしい。今私はどんな顔をしている? 世界からどう見えている?
無責任に生きる人を見ると羨ましく思う。同時に、そう生きる自分はきっと醜いだろうなと感じる。たぶん許容できないだろう。他人の姿すら見えなくなったら、私に価値なんて無いんだろう。
希死念慮はない。かといって、生きるにあたっての推進力もない。ただ今日を食い潰していると言った方が正しい。積み上げているのではなく、ただ流れてきた今日を食べている。証拠に、今年の記憶すら曖昧で、昨日食べた物もよく覚えていない。意識して追わなければ何もかも忘れてしまうのに、意識することすらしないでいる。人生ってなんなのだろう。まあ、たぶん意味なんて求めるだけ無駄だろうが。現に今年一年、無くたって困らなかった。なくて困らない年月を、無為に積んできただけ。見上げれば空は見えるけれど、それだけ。塀の向こうは見えそうにもない。
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