第31話

蓮見君と私の身体は反転して、彼の肩越しに天井が見えた。


「可愛い?そんな事初めて言われた。」


「いや…あの、」



「俺は余裕なんてない。でもかすみは違うみたい。」



そんなわけない。

十分緊張してる。


私は蓮見君の背中にそっと腕を回す。


するとそれに沿うように彼は私に体重をかけてくる。



「……これって、どう受け取れば良いの?」



「蓮見君の思うように。」


「ヤバイでしょ、それは。」


「じゃあ、重いから退いて?」



蓮見君は私から一瞬視線を外す、だけどまた視線を合わせる。



「…それは嫌だ。」


そう言って短いキスをする。




「なんだ、これが溺れてるっていうのか。」



蓮見君はボソッと笑いながら言った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る