第104話

「なんかごめんね………忘れてくれていいから」





気まずさに耐えきれず、そう、言い捨てて、私は再びベッドの上に突っ伏した。





やっぱり、言うべきじゃなかったんだ……。





そうだよね、こんな事いくら言ったって、殆どが私自身の問題だし。





いくら先が不安だって言ったって、ケイの意思でここに留まれているわけでもないんだもの。





気持ちを吐き出して……彼を責めただけ……。





ああ、もう、自分で自分がイヤになる。





私は、自己嫌悪に陥りながら、ケイに背中を向けて枕をがっしりと抱え込んだ。





このままフテ寝したいけど、ストーブが付いたままだからそれも出来ない。





でも気分的には、撃沈した小舟。




身体も気持ちも、このままベッドに沈み込んでしまいそうだ。





『それが……現実……なんだよな』





「……え?」




驚いて、私は身体を返し、仰向けになって彼を見上げた。

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