第7話「再捜索」
まず最初に、目が覚めた路地裏に行った。だが、そこには何もなかった。右を見ても左を見ても壁があるだけ。どこかに立っているかなと思ったが、立ってもなかった。
「他のところ探そう。」
由良はその隣の路地裏を見て、またその隣の路地裏も見て、さっき高台から見えた住宅街の周りもくまなく探したが見つからず、なんの成果も得られなかった。
「ない…見つからない…。あ、さっきのおもちゃ屋だ。」
心も体も疲弊してきた頃、おもちゃ屋の前を通ったため、休憩としてショーケースを見た。そこには私が見た汽車とぬいぐるみはなかったが、代わりにインコのぬいぐるみが2体入っていた。
「2体、いや2羽なのか?それにしても本物みたいだなぁ。」
そんなことを考えていたら、いつの間にか青空から空に雨雲が連なっていた。
「やば、探さなきゃ。」
由良はもう一度気合いを入れて探し始めた。どこかにドアがあるというのを信じて。
ガラス玉と魔法術 冷たい果実 @tumetai_kajitu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。ガラス玉と魔法術の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
異常中年独身万年助教/姫百合しふぉん
★3 エッセイ・ノンフィクション 完結済 60話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます