第18話
龍の『どうでもいい』発言に過剰反応したうさぎまるは押さえてなければならない自分の両手で何も発することができない。
「っつうかそれ、絶対何かあるってこと?」
それに沈黙を返す俺を見た龍は、ふと表情を緩めて笑った。
うさぎまるは不思議そうな顔をした。
「おまえさ、こう見えて隠し事とか下手」
「うっさい」
「?」
「英語できるのは知ってるけど、できたっけ。――フランス語」
うざったく、はは、と笑っている龍の顔なんか見飽きた。
っていうか読めたなら読めよ。
引っかけられた。
状況が分からず瞬きを繰り返すうさぎまるを放って進む会話に、何かが。
始まる予感がしていた。
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