ETERNAL VOYAGER ~君と行く永遠~

大石政義

プロローグ

第1話

あの日、窓から見えるのは大きな青い雨が降っていた。

「もしもし、坂本義弘です。実はですね、今行っているバイト先でですね、パワハラを受けていまして、その話がしたくて連絡しました」

「何があったのでしょうか?」

「暴力が多かったです。暴言もそうでした」

「会社には言っときますね。」

「はい。よろしくお願いします。」

 すると、近藤君から連絡が来る。

「さっき、派遣会社に電話していたのか?」

「うん」

「一緒に働いている怜奈ちゃんが話聞いてくれるから」

「いや、もういけない」

「リーダーに「おカマ」って言われているからな。このご時世、コンプライアンスに厳しくなったけからさ。」

「まあ、ええわ。バイトはやめるのか?」

「リーダーがクビになら、考える。」

「そうか。怜奈ちゃんが心配だぞ」

「そうだな。なるべくすぐには来るよ」

「無理すんな」

 これは大人を信じることが出来ない俺や俺を心配する将来、俺の恋人になる女子大生、俺を心配する別の大学の女子大生、俺を助ける仲間の青春ストーリーだ。俺たちを理解しない大人たちに噛み付く下剋上な戦いが始まる。

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ETERNAL VOYAGER ~君と行く永遠~ 大石政義 @masayoshi0903

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