第21話

「ヒューイ様は、ケガを治したりする魔法も使えるのか?」


今度は俺と同じ年くらいの男が話しかけてきた。


「ああ、使える。病気を治したりは、できないけどな。外科手術みたいなことはできる。」


「血を止めたり、傷口を縫ったりとかか?」


「ああ。臓器を切ったり縫ったりとかは、一人では無理だ。サポートがないとな。」


「サポートがあったら、そんなこともできるのか~。すげぇなぁ。」


「まぁ、回復魔法は専門じゃないから、あまり使わないけどな。」


「もったいねぇな。医者できるじゃねぇか。」


男の言葉に俺は笑って答えた。


「ははっ、そうだな。」


周りの人間は魔法に興味津々だ。

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