第45話

目を閉じるとあの薄紫色の瞳がもう一度頭に浮かんだ。



「お姉ちゃん」



ノックの音と瑞希の声で目が覚めた。




「どうしたの?」



「パパが帰ってきたからご飯だよ!」




「ああ… ありがとう」




返事をしながら起き上った。



時計を見ると横になってから1時間くらい。




鏡を見てささっと髪を整えるとドアを開けた。




「ごめんごめん、軽く寝ちゃった」




「飛行機乗ってきたから疲れたんじゃん?みんな待ってるけどどうする?」




「大丈夫!パパにも久しぶりだし。それに」




「それに?」



「お腹もすいてるしね」




瑞希と2人で階段を降りてリビングに行った。




そこには先にテーブルに着いた神尾先生と詩乃、そしてパパがいた。




「おかえりマリア」



リビングに来た私をパパが笑顔で迎えてくれた。




「パパ…」



3年ぶりに見るパパはちっとも変わっていなかった。




「パパ―!!会いたかった!!」




私は飛びつくようにパパの胸に飛び込んだ。

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