第19話

「マリア。もう着くわよ」



「えっ!は、はい!」




神尾先生の声で目が覚めた。




「また怖い夢でも見てたの?」



「うん… ちょっとね」




そう。



あの恐ろしいプールのことは夢だった。



小さい頃から何度も見てしまう悪い夢。




「またプールの夢?」




神尾先生が運転席のミラー越しに私を見る。




「うん。ほんとやんなっちゃうよ」




もう16歳になるのに怖い夢に怯えるなんて恥ずかしいったらない。




肩をすくめると窓の外に目をやった。




「ここがみんなの住んでいる街?」



「ええ。そうよ。清潔でとてもいいところだわ」




神尾先生が運転する車は河原の土手を走っていた。

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